2022年に策定された「奈良新『都』づくり戦略」では、五條市のゴルフ場跡地を「大規模広域防災拠点」とする荒井正吾前知事の肝入り政策が住民との話し合いの末進んでいました。
ですが、大規模広域防災拠点計画の再検討を公約に掲げた山下真知事が就任したことで事態が一変します。
今年1月、山下知事はこれまでの計画を転換するとし、25ヘクタールもの巨大なメガソーラーを整備すると表明しました。
この土地を売却した住民は、県から「防災拠点にしたい」と説得され、数十回のにぼる説明会の末、2022年に売却していました。
五條市阪合部・山林自治会 辻本國治理事長は「今までにメガソーラーもあるでっていう事前の説明があったら絶対売ってませんわ」とコメント。
下記は今年2月に開催された住民説明会での山下知事の発言
上記発言のように山下知事一方的な姿勢を崩しませんでしたが、“整備検討費”を盛り込んだ予算案は委員会で否決され、知事の計画は事実上白紙に戻りました。
それでも山下真知事は「現時点でわれわれとしては現行案(メガソーラー設置)以上に優れた案はないと思っていますから」と諦めていない様子です。
メガソーラーの実態は自然破壊につながるという意見もあるなかで、リスクの説明なく正しい道だと推し進めるのには違和感を感じます。
裏で利権が絡んでないのか第三者機関が調査する…なんてことはできないのが今の日本なのかもしれません。
「知事が変われば県の方針も変わるのは当たり前です。知事が変わっても前の知事と同じことを必ずしないといけないのであれば、なんのために4年に1回選挙するのかわかりません」
「地元の同意や許認可を必要とする法令はない」
「この土地をメガソーラー以外で有効活用する案があったら教えてください、逆に」